だれでも苦手なものはある。
例えば、走るのが苦手な子に、「速く走れよ！」と言って、速く走れるようになるでしょうか。
それは無理です。
返って走ることに抵抗を感じてしまいます。
それではどのようにしたら速く走れるようになるでしょう？
まず走ることが好きにしてしまうことです。
そのためには、励ましや優しい言葉かけが必要です。
鬼ごっこに誘うのもよいでしょう。
冷たい言葉では、走ることが好きにはなれません。

苦手なものがあるのは、人間の常です。
計算が苦手、運動が苦手、歌うのが苦手、友達作りが苦手…。

冷たい言葉で追いつめれば追いつめるほど、
上手になることから逃げてしまうのが、人の気持ちというものです。
何もかも上手になるのは不可能です。せめて人並みに…。

そのためには、本人が少しでも上手になろうという気持ちを持てるような励ましと優しさが必要です。
そして、苦手なことを克服するための長い時間を待つ忍耐力が必要です。

すぐに結果を求めてしまっては、人は抵抗感を強めるだけで、成長できないのです。

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